2023.07.17

”サン族”の猟犬が夜通し獲物の番をした後に味わう最高の一杯とは!?


南部アフリカ狩猟採集民である”サン族”では犬を連れた追いかけ猟を行っており
犬が獲物に噛みついたりして動けなくし、人間がとどめをさす手法だったり、
罠を仕掛け獲物を獲得する方法などで狩猟をしているそうです。

時に前日に仕留めた獲物を次の日に回収するまでの間、
他の動物たちから守る為、夜通しで犬達が番をする事もあったそうです。
サン族の人が「残れ」と言えば犬はけっして後を追ってこないそうで、
犬がハイエナやジャッカルを追い払ってくれるそうです。

その番を終えた際に、獲物の回収に来たサン族の人が
獲物の皮を剥いで広げた上に獲物の”胃につまった内容物を絞り”
犬たちに飲ませるそうです。
そして、その時持参した水筒の水も注いだうえに、
血もすくって皮のくぼみに入れて与えるそうです。

また獲物の心臓をけっして犬に食べさせてはならないとの事。
心臓からしたたる血の一滴たりとも舐めさせてはならないそうで、
この禁忌を破った犬を猟に連れて行くと仲間の心臓を摂取した犬を
他の同種の動物が感づいて逃げ去ってしまうからだそうです。

(境界で吠える犬たち  より参照)


まず、この文献から人と犬の主従(信頼)関係の深さを感じると共に
猟においてもきちんと人と犬の立ち位置が完成されているんだなぁ。と実感しました。
そして、夜通し獲物を守り切った後に飲む”至極の一杯”、
想像を絶する美味しさに違いないと感じました。



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