2023.08.24

子犬同士における、犬が食料を獲得する優先順位って?


生後間もない子犬達同士の中の優先順位について
面白い文献記事があったので紹介いたします。

イタリア最後の野生オオカミの生態調査を行なうなどしている
エリック・ツィーメンと言う方の子狼とプードルの子犬の研究によると、
犬が食料を獲得する優先順位は、社会的地位の状況(年齢等?)とは
基本的に無関係なことがわかったそうです。

子犬では、食料または欲求の対象となる何かを獲得する競争は、
雄(おす)も雌(メス)も含めた集団で争われる。
たいていは雄が雌よりも優勢だそうです。
子犬たちの間では、体型の大きさと気性の強さが物を言うらしいです。

最初の数か月間は順位が目まぐるしく変動すると言う事実と合わせて考えると、
犬社会の優先順位は直接的な動機の強さや、
目前の構想に強く関係していて、もっと大局的な社会的地位とはそれほど連動しないとの事。

一方で、狼社会における社会的地位は、性成熟に達した後に
同性の個体間で展開される血みどろの抗争を経て確定するそうです。

(犬の科学 より参照)


ひとくくりに”犬は縦社会だから”と思っていましたが、
横一列(同世代)になるとやはり実力主義的な部分も多く存在するんですね。
例えてみると、中学時代(上下関係があった)の部活動内の同級生。みたいな間柄でしょうか。
現在の飼育環境で考えて見ると、兄弟(姉妹)一緒に生活している犬はまれで
ほとんどが単独で生活をしているのが現状ですので、こう言った視点の内容は
ある意味新鮮な情報だと感じ、今回取り上げさせて頂きました。
また一方で狼の社会は完全に弱肉強食の世界なんだと改めて痛感しました。



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